宮原の先輩たち

地球環境に優しい
「次世代エンジン」の
部品加工に挑戦。
製造部 次長 2004年入社 山本

進化し続ける加工技術
宮原製作所は舶用ディーゼルエンジンの主要部品を製造しています。部品を設計するのは発注元のエンジンメーカー。その部品を「どうやって加工するか」「どのように組み立てるか」を考えて実際に製造するのが私たちの仕事です。新たな部品加工の発注があった場合、技術スタッフたちは治具・加工工具の検討や工作機械のプログラムを組むなど、「製品実現の計画」をおこなっています。
舶用ディーゼルエンジンは年々、進化しています。エンジンが進化するということは、部品の加工技術も進化するということ。私たちは常に新しいノウハウを生み出しながら、海事産業に貢献しています。当社では常時50種ほどの製品の加工をおこなっていますが、その内容は多岐にわたり、これまでに数多くの技術を蓄積しています。


一年がかりの新プロジェクト
2023年から2024年にかけて、非常に難度の高い製品の加工に取り組みました。「次世代エンジン」に使用される部品です。従来のエンジンは重油を燃料にしてきましたが、次世代エンジンでは天然ガスなどの代替燃料を併用します。重油の使用比率を下げることで温室効果ガスの排出量を抑え、地球環境への負荷を減らすことが目的です。

この部品は、ベテラン技術者が「こんな図面は見たことがない」と驚く、複雑な形状をしていました。工作機械メーカーと工具メーカーの方々の協力を仰ぎ、知恵を出し合い、打ち合わせを繰り返しながら開発を進めていきました。そして、ついに試作品の製造に成功。仲間のみんなの努力が実った瞬間でした。入社して20年になりますが、1年間もかかった開発は初めてです。このときは技術者人生で最大の喜びを感じました。

チャレンジが喜びになる
当社は社歴に関係なく、誰でも自分の考えを言いやすい社風です。改善実施報告書(計画書)を提出する機会もあり、誰の意見でも「確かにそのほうがいい」となれば採用され、取り入れられています。たとえば私の例ですが、以前「工場の機械の配置を変えてはどうか」と会社に提案したことがあります。現場スタッフがより効率的に動くことのできるレイアウトを考え、提案したのです。かなりお金のかかるプロジェクトでしたが、費用対効果が認められ採用されました。
私を含め、当社の技術者たちは「新しいことにチャレンジしたい」「同じことの繰り返しではつまらない」という気持ちを持っています。上記の次世代エンジンの話もそうですが、毎回、新たな課題に挑戦し、それをクリアすることが私たちの喜びです。そんな働き方に共感してもらえる方に、ぜひ新しい仲間になってほしいと思います。